表示位置から考える、エタノールの配合目的

こんばんは、化粧品成分上級スペシャリストぽんたですヾ(o´∀`o)ノ

いつもはコスメコンシェルジュと言っておりますが、こんな資格も持っています。

気になって買ってみた化粧品の成分表を見ていたら、エタノールの位置がわかりやすく違うものがありました。

今回はその表を見てもらいながら、成分のイメージの仕方を話てみたいと思います。

エタノールの表示位置でわかること

さっそく成分表を見てもらいましょう。

これは古い角質の除去をして透明感を出したり、毛穴のゆるみをきゅっと引き締めるような効果の化粧品の成分表になります。

今回見てほしいのは、エタノールの位置です。

白いほうだと、前から4つ目の、けっこう多めに配合されているのかなって位置にあります。

水色のほうは、後ろから3つ目で配合量は1%以下だろうと推測出来る位置にあります。

化粧品の成分表は、基本的に配合量が多い順に書くってルールがあります。
1%以下の配合量のものは、順不同でオッケーということになっています。

成分がどこに表示されているかで想像出来ることっていうものがけっこうあります。

エタノールが前から4番目に表示されているっていうのは、高濃度の可能性があるのかなって考えることもできます。

後ろから3つ目に書かれている水色のほうは、ここまで後ろだと1%も入ってないとわかりやすいんですが、
植物エキスや水溶性コラーゲンっていう、あんまり1%以上入れないだろうという成分も配合されているので、
これより後ろに書かれているエタノールは1%以下っていうことになります。

想像出来るエタノールの役割

前のほうにエタノールが配合されている場合は、何かしらの目的があって配合されていると考えられます。

エタノールの効果としては、5つの効果が代表的です。

・肌を引き締める、収れん作用
・殺菌効果による、防腐作用
・古い角質、皮脂や汚れを浮かせて取り除く、清浄作用
・揮発する性質を利用した、すーっとする清涼作用
・水や油に溶けにくい成分を溶かす作用

こういう効果のある成分なんですが、
今回の成分表を見ているとフェノキシエタノールという抗菌・防腐目的で配合される成分も入っているので、
防腐目的がメインではなさそうです。

古い角質の除去をして透明感を出したり、毛穴のゆるみをきゅっと引き締めるような効果の化粧品ということなので、
清浄作用収れん作用あたりが目的にされているのかなという印象を受けます。

あとは成分を均一に溶かすために使われているのかなという感じなのかなというイメージです。

1%以下、ほぼ最後のような位置にエタノールがある場合は、
植物からエキスを取り出すだめの抽出溶媒として使われているのかなと想像できます。

成分表を見ていても、植物エキスがかなり使われているので抽出溶媒として使われて、
染み出してきた植物エキスと一緒に混ざって入ったのかなって推測できます。

まとめ

今回の成分表だと、こういった感じの推測になっていきます。

メーカーの人間でも開発者でもないので、配合目的を断言はできませんが、
化粧品の成分を読み解いていくっていうのは、目的をイメージしていく作業でもあるので、成分に興味がある人の参考になると嬉しいです。

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